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BMWパーツ個人輸入 「個人輸入ガイドライン」

(作成:2002年8月19日 改訂:2002年8月19日)

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個人輸入のためのガイドラインです。
メリットだけでなくリスクもあります。
必ず目を通してください。



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■個人輸入のメリットとリスク

1.個人輸入のメリット
個人輸入の魅力はなんといってもその値段の安さ、また日本ではなかなか手に入らない物などが 手に入るなどの点に尽きると思います。
国内ディーラーの場合、輸入や国内在庫のための倉庫等の施設、各ディーラーへの流通システム その他の経費がかなりかかっていますので、どうしても部品価格は本国にくらべれば高くなる 傾向にあります。
物にもよりますが部品単体で見ればほとんどの部品が国内のおよそ半額、送料を入れても 国内定価の60%ほどで手に入ることがほとんどです。
個人的にはBMWの場合には国内の部品価格は決して高いほうではないと思っていますがそれでも やはり買う側にとってみればこの価格差は多少の手間やリスクを考えてもとても魅力的だと思います。
どのくらいの価格差があるのか、例をあげるためにカタログのページを作ってありますのでそちらを 参照してみてください。

 〇 ホワイトウインカー
 〇 インテリア部品
 〇 グリル類
 〇 エンブレム類
 〇 消耗部品
 〇 その他の部品
 〇 MINI用部品

また上記カタログ掲載以外の部品でも純正部品番号がお分かりになる場合には部品情報検索用の プログラムで価格情報等を調べることができますので試してみてください。

 〇 BMW部品検索

2.個人輸入のリスク
リスクといっても輸入時に商品には保険も掛けられていますのでそれほど大きなリスクはないと思います。
ただし、気をつけなければならない点が何点かあります。

・品質に関する感覚の違い
これはどちらかというと日本人が神経質すぎる傾向にあるようにようで部品の塗装品質や部品表面の小傷 などへの感覚的な違いから不良品の基準に対する考え方が大きく異なっています。
たとえばクロームメッキされた部品などは純正部品の品質といえども表面のピンホールや若干の擦り傷、 メッキの後処理の汚れ等はあたりまえのようについてきますし、テールレンズ等も表面に保護用のフィルム 等が貼っていないまま梱包されていて輸送中にダンボールと擦れて表面が荒れてしまっているような 場合があります。
これらはドイツにクレームしてもほとんど全くといっていいほど取り合ってもらえません。
ドイツというと工業製品の品質は日本に劣らず高いイメージがあるかもしれませんが、実際には ヨーロッパ各地の部品メーカーやZ3等アメリカ製の部品も多数あり、日本車の部品品質にくらべれば 劣る部分もありますので品質に神経質な方は国内のディーラーやショップ等で購入した方がいいかも しれません。

・バックオーダー
海外通販や個人輸入で一番問題になるのが注文した部品を相手が在庫しておらず、バックオーダーと なってしまった場合の送料です。
通常海外のショップ等は在庫品もしくは一定期間内にそろった部品だけを取りまとめて先に発送してしまい、 残りのバックオーダー品は後日別便で発送してくることがほとんどなのですが、このときの送料がなんと こちら持ちなのです。
無論バックオーダーになった時点でそれらをキャンセルすることは可能ですが、注文した方としては 全部揃うのを前提で頼んでいるのと、なるべく送料を節約するために一度にまとめて注文しているわけです からこれではたまったものではありません。
このため注文時に全部揃ってから発送してくださいと注釈をつける等の工夫が必要になります。
(SPEEDの場合、そのへんは過去の海外の顧客とのやり取りで十分把握していますので基本的に全部 の部品が揃うまで発送を待ってくれますし、もし揃わない部品があった場合にはその時点でどうするか を問い合わせてくれますので、通常よりはずっとリスクは少ないです)

・英語でのやりとり
通常のやり取りでは英語でコミュニケーションと取らなければならないケースはほとんどありませんが 部品間違いやクレーム、保険請求等の問題が生じたり、相手側から発送についての質問等が来た場合 には英語で交渉しなければならなくなります。
もっとも最近は精度の高い翻訳ソフトや翻訳サイトのサービスがありますのでそれほど心配する必要は ないかもしれません。下記に翻訳サイトをいくつかあげておきます。

 ・Arcent
  http://sangenjaya.arc.net.my/index-j.html

 ・altavista
  http://world.altavista.com/

 ・WorldLingo
  http://www.worldlingo.com/products_services/worldlingo_translator.html

3.為替に注目しよう
個人輸入では支払いは現地通貨で行うのが一般的ですので支払い時の為替によって支払額が かわってきます。
ドイツからの輸入の場合にはEURO(ユーロ)での支払いとなりますので1ユーロが何円なのか という為替の変動に注目して円高の時に買えばさらに安く購入することができます。
まぁ実際には欲しい部品がある時の為替が円高ならラッキー、円安なら仕方ないかという 感じなのですが、為替動向に注目してうまく注文すれば多少なりとも安く購入することができます ので毎日の為替は要チェックです。



■部品見積もり

・CGIを利用した純正部品の見積もり・発注
部品の申し込みには基本的に部品番号を指定する必要があります。 部品番号が分からない場合には事前にディーラー等で部品番号を確認するのがベストです。 サポート掲示板に車種と年式を(できれば車体番号も)書いて質問すれば部品番号が分かる場合もありますが 車両への適合を保証するものではありませんので参考程度に考えてください。もし教えてもらった部品番号が 違っていても部品番号の指定は購入者本人の責任となりますので交換や返品はできませんので注意してください。

・純正部品と互換部品
消耗品類やライト、テールレンズといった部品には純正部品と互換部品の2種類があります。
一般に箱が違うだけで中身は同じという場合がほとんどで、値段も純正品より15%〜20%くらい安くなります。
見積りCGIでは純正部品優先と互換部品優先の2つの部品検索ができますが、SPEEDに純正部品番号で 見積り・発注をしても特になにも指示をしなければ互換部品がある場合には自動的に互換部品に置き換え られます。
(ちなみにこれ、相手は親切のつもりでやってくれています。同等に機能する部品なら安い方がいいに決まっていると 思っているのでしょう。)
したがってどうしても純正部品にこだわるという人は別途通信欄等に純正部品に限る旨を明記して見積もり・ 発注を行う必要がありますので注意が必要です。

・輸入可能な部品
CGIの部品検索で表示されたからといってすべての部品が輸入可能なわけではありません。
具体的にはエアバッグ部品のように火薬を用いているものや、可燃性のオイル類、塗料、化学薬品その他の 液体類、爆発の可能性のあるガスを含んでいる物などは輸入することができませんので注意してください。
通常それらの部品は発注しても自動的にキャンセルされます。

・社外部品(ビルシュタインショック等)の見積り依頼
現在SPEED社では以下のメーカーの部品を取り扱っています。
BOSCH ,HELLA ,MANN ,BILSTEIN ,TEXTAR ,FEBI LEMFOERDER ,PAGID ,SACHS ,LUK ,REINZ ,LUCAS BOGE ,ZIEGLER ,BOSAL ,ULO ,EIBACH ,JURID
これらのメーカーの部品については部品番号やモデル名、もしくはどの車両に取り付けるのかをCGIのコメント欄 (社外部品指定欄)に書いて見積り依頼をしてください。

・アルピナ部品
ALPINA部品の場合には国ごとに販売者のテリトリーが定められているため基本的には輸入することはできません。
過去に部品によっては入手できた例もありますので問い合わせてみる価値はありますが、その場合でも国内同様 ALPINA車両の車体番号を添付することが必要です。
なお部品価格についても入手の可否と同様、個別に問い合わせる必要があります。

・見積もり依頼時の注意点
買うつもりもないのにただ見積もりを取るというようなことはやめましょう。 もちろん見積もりを取ったからと言って必ずオーダーしなければならないということはありませんが 見積もり依頼だけで購入しない人が多いと相手側のレスポンスが悪くなったり、他の人を含め全体に 影響がでてしまいます。 また見積もり取得後に購入をしない場合には相手方へ今回は購入を見送る旨のメールを送る等、ある程度 礼儀を持って接することが重要です。 過去に購買実績のない人は特に注意しないと最悪次の見積もり依頼の時に返事がこなくなったりすることも ありえますので注意してください。

・部品価格について
ドイツSPEED社との交渉によりCGIを利用して部品の見積もり・発注を行った場合には輸入業者扱いとして いわゆる業販価格で購入することができます。
ただしCGIを使わずに直接メールで見積り依頼をした場合にはその適応を受けられませんので、 その場合の見積りの提示価格はCGIでの申し込みに比べかなり高くなるか場合によっては断られる場合があります。
これはもともとSPEED社は個人向けの販売は行っておらず、直接メールでの申し込みが「個人客の見積り依頼」 とみなされてしまうのとCGIで自動的に価格や部品重量等のデータを相手方に送ることによってSPEED側の見積り 作業が大幅に削減される事による割引が得られなくなるためです。
なお、CGIによって表示される部品価格はドイツでのディーラー価格にディスカウント・コードとよばれる割引 コードによる割引率を適用して計算されますのでほとんどの部品は現地の定価よりも安く設定されていますが 一部の部品については若干ですが現地の定価を上回っている場合もあります。
またSPEED社は輸出企業として政府登録されていますのでドイツ国内で部品購入時に支払う付加価値税(16%)は 免除されます。

・コア・チャージ
アルミニウムなどの再利用可能な素材を使って構成されている部品はリビルド品と呼ばれる一部再利用の部品で 提供されます。
これらのリビルド品の価格は壊れた部品を回収して再利用することを前提とした価格になっているため元の 部品を返品しないで部品を購入する場合には別途コア・チャージと呼ばれる料金が必要となります。
もちろん元の部品を送ればコア・チャージは発生しないのですが、相手が海外の場合には返送にかかる送料を 考えると元の部品の返送は行わずにコア・チャージ料金を加算して支払うのが一般的です。
CGIでは部品価格のほかにコア・チャージが発生する場合にはその価格も表示するようにしていますので 部品価格にコアチャージ代を加算した価格が輸入時の部品代金になると思ってください。



■送料見積もり

送料は注文した部品の大きさや重量、それと指定する運送業者によって決まります。
CGIでは部品重量を算出することができますが、それらは部品単体の重量で梱包資材等の重量を 含んでいません。
実際の梱包重量はおおよそ2倍程度になると考えてください。
また部品の形状や重量、種類等によって複数の箱に分けて梱包されるケースもありますので料金表で 単純計算するのは難しいケースもあります。
発注前にある程度正確な送料を知っておきたいという場合には事前にSPEEDに見積り依頼をして送料を 問い合わせてください。
具体的にはCGIで部品検索をした後、「この内容でSPEEDに見積り依頼をする」に進んでいただければ自動的に 見積り依頼メールがSPEEDに送付されます。
SPEEDでは送られてきたメールの部品価格等について簡易的なチェックを行い、送料の見積りをした上で GMS、DHL双方の見積り送料を返信してきます。

現在次の3種類の送付方法を指定することができます。それぞれ制限や料金、到着までの日数等が 異なっていますのでご自分の注文する部品や予算にあわせて選択しましょう。

1.German mail Stander (GMS)
最も安価な送付方法です。空路はSAL便といわれる扱いで飛行機の貨物に余裕があった場合に載せる という方法で日本に送られ、船舶貨物扱いとして日本に到着します。
発送から日本への所用日数はおおよそ14日前後ですが空路がSAL便のため到着までの日数は一定 ではなく、混雑状況によっては1週間で届くこともあります。
梱包状態でのサイズが最大で 120 x 60 x 40 cm までの物しか送ることができません。また一箱あたりの 梱包重量は最大 20kgまでとなっているのでそれ以上の重量のある部品を送ることはできませんので バンパーやスポイラーといった長尺物、ミッションやデフといった重量物を送ることは出来ません。
送料の計算は貨物の重量で決まります。

重量料金(ユーロ)
01-04 KG36.50
05-08 KG51.50
09-12 KG66.50
13-20 KG96.50

※ 料金は2002年7月1日現在、但し正規料金に他梱包資材料が加算されています。

2.German mail Premiun (GMP)
GMSの空路部分を定期便に置き換えたものです。日本へは航空便貨物として到着します。
GMS同様、梱包状態でのサイズが最大で 120 x 60 x 40 cm までの物しか送ることができません。 また一箱あたりの梱包重量は最大 20kgまでとなっているのでそれ以上の重量のある部品を送る ことはできませんのでバンパーやスポイラーといった長尺物、ミッションやデフといった重量物を 送ることは出来ません。
発送から日本への所用日数はおおよそ7日から10日前後で届きますがGMSとの価格差の割にはあまり メリットはないかもしれません。
送料の計算は貨物の重量で決まります。

重量料金(ユーロ)
01-04 KG55.50
05-08 KG87.50
09-12 KG119.50
13-20 KG183.50

※ 料金は2002年7月1日現在、但し正規料金に他梱包資材料が加算されています。

3.DHL
航空便の物流サービスでお馴染みの会社です。早く確実に届きますがその分料金は高くなります。
German mailの制限を越えるサイズや重量の部品はこの方法で輸入することになります。
送料の計算は単純な重量ではなく容積重量という単位に換算して計算されます。
容積重量の計算方法は荷物のサイズ 長さ x 幅 x 高さ ÷ 6000 という数式で計算されます。
(実際の重量と比べて大きい方の値をとります)
また端数は切り上げて整数化します。
発送から日本への所用日数はおおよそ7日前後です。

容積重量料金(ユーロ)容積重量料金(ユーロ)
02 KG59.0020 KG179.00
03 KG69.0025 KG195.00
04 KG82.0030 KG209.00
05 KG92.0035 KG235.00
06 KG102.0040 KG255.00
07 KG110.0045 KG279.00
08 KG119.0050 KG299.00
09 KG125.0055 KG325.00
10 KG129.0060 KG345.00
11 KG134.0065 KG369.00
12 KG139.0070 KG389.00
13 KG144.0075 KG410.00
14 KG149.0080 KG429.00
15 KG154.0085 KG455.00
16 KG159.0090 KG475.00
17 KG165.0095 KG499.00
18 KG169.00100 KG525.00
19 KG175.00

※ 料金は2002年7月1日現在。

なおSPEED社の送料に関する英語版原文は こちらで参照することができます。



■発注

発注はCGI経由で行いますので特に難しい点はありませんが一度注文した部品は基本的にキャンセル できませんので内容をよく確認してから発注を行ってください。
基本的に次の2種類の発注方法があります。

1.見積り取得後に発注
部品リストを元にして送料を問い合わせた後にあらためて発注する方法です。
見積りメールが相手に届くと簡易的な価格チェックをした後にGMS、DHL両方の送料の見積りがメールで送られてきます。
内容を確認し、オーダー用のフォームにクレジットカード番号や希望する発送方法、発送先住所等の情報を 入力して発注を行ってください。
この方法では正確な部品金額や送料等が発注前にわかりますので万が一プログラムで表示された部品価格や 重量が間違っていたり、すでに生産中止になっている部品等が含まれている場合にも事前に正しい情報を 得ることができますので、初めて注文するときにはこちらを利用した方が確実でいいかもしれません。
ただし、見積り取得後に再度Webにアクセスしてクレジットカード情報や住所を入れる必要があるので クイックオーダー(後述)にくらべると発注完了までのタイムロスは若干大きくなる傾向にあります。

2.クイック・オーダー
部品検索をしてリストを作った後、そのまま発注ページに進んでクレジットカード番号や希望する発送方法、 発送先住所等の情報を入力して仮発注をする方法です。
この方法だと事前に送料の見積りを取っていませんので正確な金額がわからないまま注文することになりますが 発注後に相手から送料の確認メールが来ますのでその時点での確認や変更は可能です。
この方法のメリットとしてはWEBにアクセスするのが最初の1回のみで済み、あとはメールでのやり取りだけなので 例えば勤務先ではメールは送受信できるけどWebにはアクセスできないというような場合に便利です。
また、クレジットカード番号を送付済みということで相手にとっては確実に買ってもらえるお客さんとして認識 されますのでとにかく早く部品が欲しいというような場合やすでに何回か輸入をしていて送料や相手の対応が ある程度予測できるようになった方にお勧めの方法です。



■発送

発注した部品が揃いSPEED側で発送の準備ができると発送と同時にメールで通知がきます。
このときメールには送られてくる部品のリスト、金額、送料等が書かれたインボイスのコピーがエクセルファイル として添付されてきますので中身を確認してください。
通常SPEEDでは発注されたすべての部品が揃うまで発送はしませんので万が一不足や部品違いがあった 場合にはこの時点でメールで問い合わせをすることをお勧めします。
発注した部品の中にバックオーダーになった部品があって入荷日が未定のものがある場合にはメールでどう するかを発注者に確認し、揃った部品だけを先に発送する場合もありますのでメールで問い合わせが来た 場合には了解する旨返信してください。
ただしバックオーダー品の発送に必要な送料は申込者が別途負担することになり発注時に送ったクレジット カードに請求されます。



■輸入・通関

通常通関に関しては運送業者(German mailなら郵便局)が代行して家まで届けてくれますので 何もする必要はありません。
通関費用はGerman mailの場合荷物1個につき200円で、配達時に請求されます。
DHLの場合には荷物の数に関係なく一律500円、ただし配達時に配達員に支払わないであとで 振込む場合には貨物代金の2%と500円のどちらか高い方となります。
ものすご〜くたくさんの部品を輸入するとかでDHL以外のエア便で送ってもらうような 場合には空港で荷物が一旦保税倉庫に入った状態で連絡がくる場合があります。
その場合たいていは適当な通関業者を斡旋してもらえますのでその業者に通関を 頼むか(結構高いです)もしくは自分で空港までいって通関手続きをとることになります。

個人輸入といえども輸入時には消費税がかかります。
正確には消費税4%と地方消費税25%の合計で、送料を含む総費用の約5%が課税される事になります。 自動車部品については原則非課税ですので消費税以外の課税はされませんが、革製品(シート地やアクセサリ) 等には別途関税がかかる場合もあります。
特にDHLの場合にはかなり厳密に内容をチェックしますので例えば大量のボルト、ナット類などが荷物に 含まれていると自動車部品ではなく鉄製のネジ類として申告され2%の課税がされる場合があります。
これらの税金は通関料と一緒に配達時に配達員に支払うことになります。 (DHLの場合には後日振込みで支払う事になる場合もあります)



■部品間違い

注文した部品と違うものが届いた場合、それが発注者の指定ミスではなく相手側の発送間違いであれば もちろん交換を要求できます。
まず最初に発注時の控えにある部品番号と届いた部品の部品番号を比較して確認してください。
注文時に部品番号をまちがえて発注してしまった場合には発注者の責任ですので交換や返品は出来ません。
その場合には届いてしまった部品はオークションや個人売買等を利用してご自分で売却する事を検討してください。
明らかに発注した部品番号と違う部品が届いた場合、それらは返品、交換の対象となりますがクレーム交渉は ご自分でメール、電話、FAX等を用い英語で行う必要があります。



■破損時の処理

送られてきた部品に万が一破損があった場合、荷物には保険が掛けられていますので保険請求をすることが 出来ます。
ただし、保険が掛けられているのは通常商品に対してのみで、送料は保証されません。従って代替品を 送ってもらうには改めて自分で送料を負担するか、もしくは運送会社に保険請求をする際に送料分の損害について 交渉する必要があります。(相手がかならずしも送料分の損害についての請求に応じてくれるとは限りません)
また保険請求はあくまでも購入者が運送会社相手に請求するものであって、SPEED社に対してするものではありませんし、 SPEED社が替わりに保険請求をしたり、代替品の代金を立て替えたりするものでもありませんので注意してください。
破損部品の代替品を送ってもらう場合、更にもう一点気をつけなければならないことがあります。
保険請求によって日本国内で受け取ることにできる金額は商品金額ではなく荷物の重さでその上限が決まります。
従って部品によっては保険で受け取れる金額は部品価格よりも低くなってしまう場合があります。
その場合の差額についてはSPEED側充当してくれるため申込者は日本国内で受け取ることのできる保険金額で 代替品を購入できる仕組みになっています。ただしそれにはまず日本国内での保険請求が終了していなければなりません。
またSPEED側は破損時には代替品を発送するということを前提としていますので、代替品はいらないから保険金の差額 だけ返金してくれというようなことは基本的には出来ませんので注意してください。
日本の顧客との破損時のトラブルで一番多いのがこの保険請求に関する手順の認識の違いで、SPEED側でも対応に 苦慮しているそうです。
German mail便の場合はDHL便の場合に比べ処理が煩雑で時間もかかり、保険金を受け取るまでにかなりの時間を 要しますので送料の金額差だけでなくそういった場合のことも考えて発送方法を決めるようお勧めします。

届いた部品が破損していた場合の処理や保険請求に関するSPEED社の英文ガイドラインは こちら で参照することができます。



■保険請求

保険請求に関してはDHLに比べGMSやGMPは処理が煩雑でかなり手間や時間がかかりますのでご注意ください。
細かな手順は郵便局や担当者によって異なりますがおおよそ次のような手順で請求が行われます。

・GMS(German Mail Standerd)、GMP(German mail Premium)の場合
GMSやGMPで発送された荷物は日本国内では郵便局から配達されますので保険請求も配達した郵便局に することになります。
荷物到着後、破損している部品を発見した場合には可能な限り速やかに配達した郵便局に電話で連絡してください。
通常は連絡後、早ければその日、遅くとも2,3日のうちに郵便局の担当者が確認に来ます。
ここで気をつけなくてはならないのは届いた荷物の外箱、一緒に送られてきた他の部品、緩衝用のクッション類その他、 すべてを配達された時の状態に保っておかなければならないということです。
損害請求用の書類作成のため担当者は荷物を確認しカメラで撮影しますので外箱、一緒に梱包されてきた他の部品や その箱、クッション類等すべて必要です。
なお、それらを既に破棄してしまっている場合には輸送と破損との因果関係を立証することができないため保険請求は 基本的にできませんので特に注意してください。
破損部品の撮影と状況説明の後、通常数日以内に郵便局から保険申請用の用紙が郵送されてきますのでそれに 署名捺印して返送してください。
さらに1、2週間ほどして破損が輸送によるものであると認定されると今度は保険金請求用の用紙が送られてきますので 再度署名捺印して返送します。
あとは基本的に待つだけですが、実際に保険がおりるまでにはかなりの時間がかかりますので気長に待ってください。
保険請求によって受け取ることのできる金額はGMS、GMPの場合、商品金額ではなく荷物の重さで限度額が 決まります。
従って郵便局から下りる保険金だけでは破損部品の商品価格に満たない場合があります。
詳しくは破損時の処理の項目を参照してください。

・DHLの場合
最寄のDHLオフィスに連絡して破損の状況を伝え、指示に従ってください。
郵便局に保険請求をする場合に比べればはるかに簡単な処理で済みます。


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