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第13話 「足腰を鍛えなおしたら…」

(作成:2001年10月24日 改訂:2001年10月25日)

(TEXT & PHOTO: kuma3 / E21-320i )


 “バイエルンの山猫” E-21系320iA 再生物語
Vol.3:‘93年2月号 『足腰を鍛えなおしたら…』




 慣らし(というより「馴らし」と書きたい)の一方で、他にも気になる症状がいくつか見えてきた。 ポイント接点の荒れは赤外線式のフル・トランジスタ点火とコイルを組み込んで対処したが問題 はこれだけでは済むはずも無く…。



【症状1】
フロントのウィンカーとリヤのコンビネーションランプの反射鏡(樹脂にアルミ蒸着)が雲って しまっている。

→台所の流し台の継ぎ目に貼る「キッチンテープ」を貼り、照度UP!レンズ表面は樹脂用 コンパウンドで磨いて完成。







【症状2】
タイヤがちびちび!アルミもいいのを履かせたい(…症状というより『煩悩』ですねー)

→BBS RZ(鋳造…とほほ)6.5J×14に185/14 ちょい前傾姿勢がお気に入りだが、 自業自得な問題発生。

 BBSに問い合わせすると「E21系のBMWに適合するBBSホイールはありません…」とのコト。 以前、解体屋でマーレ・BBSの15インチを見かけたんだけど…とっくに廃版か。PCD100 OFF SET35にスペーサーを噛ませよう。(やめときゃイイのに…)

 元々、無理を承知で組み込んだので代償は大きく、ターンインでタイヤ外角がフェンダー内側 に干渉するわ、タイロッドエンドのブーツとリムが干渉して擦り切れるわで、修理におわれる日々 となりました。ホイールボルトを長いものに変え、スペーサーを厚さ5mmの2枚重ねにし、前を65、 後を70の14にすることで各部の干渉はかわしたけれど、タイヤがきちんと路面をとらえきれてなく、 運転しててもどこかバタついた感じがして落着きません。(やっぱり野良育ちの山猫?)

 ステアリングダンパー、フロントホイールベアリング(左右計4個)、タイロッドエンド(左右)、 スタビライザーやロアアームのブッシュ(全て)などフロント足回りの消耗品を交換しましたが、 車体の振動は6〜70km/hを越すとひどく、また、右コーナーと左コーナーでステアリング特性が 変わりタイヤが変磨耗するのも奇妙でした。(この時、振れの原因がホイールの取り付けセンター の狂いにあると誤認したため、問題の解決は01年4月までずれ込む事に…。)



【症状3】
肌寒い日もある3月で水温計の針が3/4以上も振れるのはおかしい。適正水温がちょうど ゲージの半分くらいになるように設定するのが技術者の心理ではないだろうか? (取扱い説明書でもあればいいんだけど…)

→水温計、水温センサを交換した。サーモスタットはエンジンをバラした時に交換しているので、 点検しただけ(水につけて徐々にお湯を加えていき、開いた時の水温で判断した)。 今回はもちろん正常に動作していました。ラジエターコアの流路管を高圧水で洗浄すると、昔 入れてた漏れ止め剤の固まったのが出て来る、出て来る…。アルミや鉄分の錆と一緒になった 白濁した水が!。(主原因ではないにしても15年間の汚れだから)なお、この頃のラジエター には、いわゆるドレンボルトなるモノは付いていません。下側のホースを外した状態でキャップ 部分から水を圧送しました。(これが後にトンでもない事に…)

 水温はゲージの1/8位は下がったのですが、手当たり次第、やみくもにコトを進めると、 いつか痛い目に…。

〜 続く 〜


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