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第1話 「旧車と仲良く暮らす秘訣『オイルについて』」
(作成:1998年10月21日 改訂:1998年11月12日)
(TEXT : サニサン21 / E21-323i )
旧車は新車と違い老体です。
でも、老体だからといって全く乗らずしまっておくのも車には可哀相です。
“車は走ってこそ車”です。
そこで車の一番大事なメンテ“オイル”について今まで使って良かったオイル、
あまり合わなかったオイルなどを紹介できればと思っています。
但しこれらはあくまで個人的な感想ですので絶対的ではありませんが……
よくオイルの交換時期は3000キロとか5000キロとか、
そうではなくて10000キロOKだとか話を聞きますが私はあまり距離では
なくて触った感じの粘度や色や始動時の音(ノイズ)で判断しています。
オイルには鉱物系と化学合成系の2種類(半化学もある)がありますが、
交換サイクルは化学合成のほうがやや早いのも事実です。
私の場合は走る場所によってオイルを変えていますが、大切に乗るならば
オイルはマメに交換するのが賢明です。
具体的に私のオイル交換の判断となるものは・・・
◆1 粘度:
オイルが新しい時は冷えている時でも柔らかく、暖まってもあまりジャブ
ジャブになりません。
しかし、熱によってオイルがへったってくると冷えたときに固くなります。
これがかなり固くなったら交換時期です。
◆2 色:
オイルは使っていけば当然汚れます。
でも、汚れる方が清掃分散性が高いオイルなので、汚れないオイルは要注意です。
私の場合の判断はキッチンペーパーを使いエンジンオイルを暖めた状態のものを
ペーパーに垂らします。
そうしてオイルの広がりの色が“中心が黒く周りが茶色な場合”は完全に
交換時期です。
まあ、それほど使い込むことはしませんが・・・
◆3 ノイズ:
新しいオイルは当然入れた瞬間エンジンノイズが小さくなります。
これが、使用していくにしたがってだんだんノイズが大きくなります。
オイルによってこの差が大きいものもありますが、やはり、3000キロ
くらいになると大きくなるのが解ります。
私の場合は油圧系がついているのでアイドリング時の油圧が下がったら
交換するようにしています。
◆4 フラシングについて:
基本的にフラッシングはしないのが主義です。
これはゴム類に悪影響があるからです。
オイルには清掃分散剤が入っているのでフラッシングをする必要まで古いオイル
を使いません。
◆結論として:
もし皆さんの車に油圧系や油温系がついているなら交換の目安になる材
料になります(鉱物、化学問わず駄目なオイルはすぐに油圧が下がります)。
ただ、そこまでシビアにある必要もありませんが、やはり気持ち早めの交換が
ポイントになると思います。
では具体的にどんなオイルがお勧めかどうかは次回にお話しますが、
やはり旧車はメタルやリングのクリアランスが大きいので最低でも低音域で10W高
温域で50はほしいです。
大事な車を末永く乗ってこそ本当にその良さが理解できる気がします。
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