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第12話 「アマチュア無線機取り付け大作戦」

(作成:1998年11月13日 改訂:1998年11月18日)

(TEXT & PHOTO : 浪花の恭平 / E34 535i )


すみません。m(_)m
タイトルがオーバーでした。
最初に謝っておきます。


私は結構多趣味で、BMWはもちろんですが、小学生時代からの趣味でアマチュア 無線(通称HAM)があります。

これまでに乗り継いだ車のすべて(社用車含む)に無線機を積んでいましたが、 いつも本体及びアンテナの取り付け位置、電源の引き回し等で苦労したものです。
ただ、最近の無線機は本体も小型になり、操作部分がセパレートになる物が多い 為、昔に比べればずっと楽にはなりました。
が、やはり他の電子機器(特にコンピューターやオーディオ等)への影響を最小限に 食い止める為に、結構神経を使います。
もちろん、配線関係は他の機器(特にカーナビ等)に比べればずっと楽ですので、 基本的には取り付け位置さえ決まればこの作業は終わったも同然です。

取り付けた無線機はKENWOODのTM−G707。
アンテナ及び基台は第一電波工業のTG506です。

で、まず本体はここ(ダッシュボード内)に取り付けました。
(置きましたの方が正確ですが。)


HAM


ここにセットする事による問題点は
1.収納スペースが減少。まあ車検証位は入りますが...
2.放熱効率に若干問題有り。(長時間運用すると結構発熱します。)
と言ったところでしょうか。

操作部分はここ(ルームランプスイッチ横)に取り付けました。


HAM


この無線機はバックライトの色がオレンジですので(文字は黒ですが)、夜は結構 きれいでBMWにもマッチしていると思います。
また視認性も良好です。

電源は昔から使用しているスイッチングボックス(電流計付き)を使用しました。
(第一電波工業製)
一次側はバッテリーから直引きしています。


HAM


このスイッチングボックスは常時通電の端子とスイッチ連動端子がそれぞれ2端子 ずつあります。
無線機はメモリー機能があるため常時通電側より取り、スイッチ連 動側からはこんな感じで2次的に電源を供給させています。
ここからはレーダー探知器、カーTV、マップランプ等の電源を取っています。


HAM


最後にアンテナですが、実はこれが一番大事で、これのセッティングが悪い(マッ チングが取れていない)と電波の受け及び飛びに多大な影響を与えたり、オーディ オからノイズが出たりコンピューターが誤動作したりします。
トランクリッドに基台を取り付け、そこにホイップアンテナを付ける方法が一般的 なのですが、今回はリアウインドーに接着するタイプの無接点式のものを選びました。
これは物理的な接点は無いのですが、電波は交流の為、ガラス越しにでも通電 するという特性を利用したすぐれものです。
選んだ理由は、ボディー(トランク)に傷を付けたく無かったから、ただそれだけです。


HAM


車外側(144、433Mバンド用エレメント部)


HAM


車内側(マッチングボックス部)

ちなみに無接点による電力ロスはほとんど無く、減衰量も通常の基台を使用する場 合よりもかえって少ないとの事です(メーカー談)。
また、マッチングもきれいに取れ、SWRは両バンド共1.2以下に下がっています。

最後に使い勝手ですが、見た目も悪く無く(私はそう思っていますが皆さんいかが ですか?)、高速走行中も安定した通信が出来ています。
v(^^) ハローCQCQっと。

発熱も思った程では無く、長時間送信にも現在のところ問題無さそうです。
それ以上のレポートはBMWとは関係が無いのでここでは省略致します。


おまけに...

このKENWOODのTM−G707は、あるチップを1つ取るだけで、受信周波 数幅がかなり広がり、またAM波も受信出来る様になります。
希望の方は私宛てメールにて問い合わせ下さい。


次号はやっとメンテ記事らしく足回り改造編をお届け致します。


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