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第1話 「MT号購入の巻 きっかけ〜購入まで」

(作成:1997年7月16日 改訂:1997年7月19日)

(TEXT & PHOTO : MT / E36-328iカブリオレ)
普通の思考回路ならば、いきなりオープンを買うという行為には、なかなか及ばな いと思います。
実際に買うには、必ず何かの”きっかっけ”が存在すると思います。
だって屋根無しの車なんて一般的じゃないですから・・。
私にもちゃんと”きっかけ”がありました!!
そのあたりからご紹介しましょう!

ある日、母から「叔父さんが車を買ったらしいよ!」と言われ、「へー??免許持 ってたっけ?」と私、「これから取るらしいよ!オープンカーにしたんだって!」 と母がさらりと言う・・・。
「えー!!、オープンだってー?これから免許取るだー?どうしちゃったの??」 初めての車がオープンなんてきいた事無かった私は、ただ唖然と!!
この頃はまだ、常識的?だった・・・。

このオープンカー(カブリオレ)が、私の今までの車に対する価値観を変えてしま う事になるとは、思ってもみませんでした・・・。

それから暫くして、このカブリオレに乗る機会に恵まれました。
もちろん初めてのカブリオレです。
まず、お約束で屋根を開けてもらいました。
電動トップの動きを見て「おー!凄い!面白い!!」と無邪気にはしゃぎ、次の瞬 間、圧倒的な開放感を経験しさらに感動!!
なんて言ったらいいんでしょうか?この感じは??・・・・。
そう!露天風呂だ!!
そうなんです!露天風呂に入ってる感じです!
たとえが悪い?
だって他に言葉が出てこないんですもの、勘弁して・・・。
その後、車を動かして唖然!
こんなに飛ばしたくなくなる車がこの世にあるなんて・・・・!
通常エンジンの性能を試すんですが、そんな事すっかり忘れて軽〜く流してオープ ンを堪能して、試乗を終わりました。
今思うと、この瞬間にオープンウィルスに感染したみたいです。

注)オープンウィルス:
知らず知らずのうちに頭を蝕み、論理的な思考回路を、感覚的な非論理的思考回路 へ変化させてしまう恐ろしいウィルスです!
これに感染すると、もうオープンが気になって仕方がなくなってしまいます。
この病気の治療法は今の所、全く無いようです!!

もちろん、オープンの本当の魅力を、短時間の試乗だけで知るなんて事はとても出 来ませんが、オープンのただならぬ感じは十分に感じ取れます。
私にとってのきっかけは、それで十分だったのです。
ちょうどその頃、私は国産280馬力のある車をチューンして乗っていました。
それまでの私の車に対する価値観は、乱暴に言ってしまえば、とにかく速い方がい い!と言うものでした。
しかし、正直に言いますと、速い車に乗るのも、少し荷が重くなってきた頃でもあ ったんです。
「このままでは、免許と命がいくつあっても足りないんじゃないか?」 と思い初めていたんです。
心のどこかで速い車はもういいや!
次はどんなジャンルの車にしようかと漫然と思っていましたから余計にオープンウィルスに 感染しやすく、発病、進行が早かったのかも知れません・・・・。(^_^;)

次の日には、カブリオレが気になり出し、本を買いあさってどんな車があるのか調 べはじめていました。
もう、買うつもりになっていたんです。
また、本を読めば読むほど欲しくなるんです!

アウディ、セリカ、フェアレディZ、ベンツ、ユーノス、オペル、マスタング、 ゴルフ、プジョー、アルファ、サーブ、BMW、などなど・・・。
やはり、スマートな車がいい!!そして、電動トップがいい!!と思ってましたか ら、アウディ、BMW、プジョー、マスタングなどが候補でした。

まず、心配なのは剛性でした。
屋根が無い事による不足がどう影響するのか?良く解りませんでした。
しかし、調べてるうちに走りを追求しないんだから、オープンならいいや!と考えが変わり、 問題解決!
(今思うと、これもオープンウィルスの症状の一つです・・・・!。)

次々と調べるうちに、今度は安全性について気になり出しました。
最初から飛ばすなんて事は考えなかったんですが、?・・・。
と考えてしまったら、これがまた気になって仕方が無い!
オープンを諦めてしまえばそれで済む事なんですが、オープンウィルスに感染して る身ですから、諦めるなんて考えもしませんでした。
あらかじめロールバーの役目をするバーが入ってる車種もありましたが、出来れば 無い方がカッコイイです。
でも、何もないとつぶれるし・・・。ジレンマに・・・
・・。
しかし、オープンの安全性について調べ出してビックリ!!
なんと、BMW、ベンツはひっくり返りそうになると、ロールバーが飛び出すしくみに なってるではありませんか!!
さすがドイツ車!もう、これで決まり!第一候補BMWです!
後輪駆動だし、なんと言っても一番カッコがいい!
思い込んだら押えがきかないくらいに病気は進行していましたから、気がついたら 千葉のディーラーに、325のカブリオレください!と商談に行ってました。

ちょうど328が出てすぐ。325の在庫が残ってるはず!
ひょっとすると安く手に入るかな?と思ってたんですが、皮算用は通用しませんでした。
セールスマンに328の素晴らしさの講釈を聞かされ、親切にも仲間のセールスマ ン所有の愛車(これがアルピナ仕様の325iカブリオレ!!かっこいいんだこれ が!)まで試乗させてくれて、328はもっといいですよ!なんて言われ・・・。
(どうもこういう言葉に弱い!)
こっちはオープンウィルスのせいで、もう欲しくて仕方ないんですから、 彼らにしてみれば、赤子の手をねじるようなものだったでしょう・・・・。

試乗では冷静に分析するつもりでしたが、やはりオープンの気持ち良さに負けてし まい、分析にはなりませんでした!
オープンでの冷静な試乗は無理なようです。
少なくとも、オープンウィルスに感染してしまったら、全くだらしなくなりますか らご注意あれ!

その後、熱心なセールスとBMWカブリオレの魅力に完全に参ってしまい、数回商談し た後、購入を決めました。
購入に際して、一番悩んだのがボディカラーでした。
何色にするか? あんなに悩んだのは初めてでしたが、それは購入のときの大きな楽しみでした。
結局、95年式の328iカブリオレ、ボストングリーンが私の決めた車でした!

以上が、私のMT号購入までのストーリーです。
さあ!楽しいカーライフの始まりです!
さて、MT号が私に与えてくれた楽しみは一体何でしょう?……。

次回をお楽しみに!! 続く!!

P.S このメンテコーナーの担当者は全員オープンウィルスに感染しています。
このウィルスは、人によって極めて強力な感染力を発揮します。
感染してしまったら・・・・お大事に!


328ic   328ic


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