[メンテ13]  (←前) (次→)

第4話 「DIYメンテその4− 内装脱着シリーズ・リヤ・シート編」

(作成:1997年7月10日 改訂:1997年7月17日)

(TEXT & PHOTO : サモア320i / E36-320i)
今回から数回にわたり内装の脱着をお送りします。
オーディオ類その他の取り付けやメンテナンスの際に前提として必要となる場合も 多々ありますので参照用としてご活用ください。


◆リヤ・シート(背面)

【用意するもの】:長めのドライバーまたは丈夫な棒状の物1本
【難易度】1:☆★★★★ 初級レベル
【所用時間】5分程度あればできるでしょう。

【取り外し】
1.リヤのドアを左右共にあけます。
全開にする必要はありませんが、ドアがしまったままだとリヤシートのサイド サポート部分がドアの内張りにあたってはずしにくくなりますので、 開けた方がいいでしょう。

2.左右のヘッドレストを持ち上げてはずすか、または一番上まで上げます。

3.ヘッドレストの支柱の外側あたり、リヤシートの背面とリヤのスピーカが 取り付けられているトレイの間に用意した棒を差し込んで手前にこじってください。
(写真@参照)

REAR SHEAT

棒は深めに差し込んだ方がこじりやすくなります。
ただし、先のとがったような棒だとリアトレイの表面 (とってもシートにかくれて見ない部分ですが)に傷がつきますので注意して ください。
(過去にシートをはずしたことのない場合などはかなりの力でこじらないと はずれないことがあります)
ギギッという音と共にシートが手前に浮いてくるはずです。
この作業を左右共に行ってください。

4.全体を上方に持ち上げて手前に引くとシートの背面をとりはずせます。
シートベルトはシート背面くぐらせてあるので、シート背面を浮かせながら シートベルトを引っ張るようしてはずしてください。

【取り付け】
1.シート背面に左右のシートベルトをくぐらせます。

2.シートの下部にある左右の金属製の出っ張り部分をシートベルトのロック部分の 外側にある穴に挿し込みます。
(写真A参照)

REAR SHEAT



3.シート背面を下方に押すようにした後、全体を後方に押し付けてはめ込みます。
写真Bを参照してシートのロック部分のあたりを強く叩くようにしてはめ込んで ください。

【メモ】
シート背面を車外に出したり、反対に車内に入れる場合には、シートの金属部分が ボディーに接触して傷をつけてしまわないように十分注意してください。
シート背面の裏の車体の鉄板部分には左右共に配線用にトランクルームに貫通した 部分があり、(写真B参照)オーディオ等の配線をトランクまで通すのに利用できます。

REAR SHEAT

車両左側の穴は通常オリジナルの配線で一杯ですが車両右側はフルに利用可能です。
穴をふさいでいるゴムのパッキンは手で簡単にはずすことができます。
また、通す配線の太さによって一部分だけを貫通できるようにあらかじめ円形の溝が 切ってありますので、必要な太さの分だけカッターナイフ等でパッキンに穴を あけてやればOKです。


◆リヤ・シート(座面)

【用意するもの】:特にありません
【難易度】1:☆★★★★ 初級レベル
【所用時間】5分程度あればできるでしょう。

【取り外し】
1.シート座面の座ったときにちょうど膝の裏側にあたる部分の下に手を掛けて、 上方に持ち上げます。
シートとフロアカーペットの間に指をいれた方がはずし易いでしょう。
シート背面と同様、過去にはずしたことがないとかなりの力が必要になる場合が あります。

2.シート座面を上方に持ち上げながら、手前(車両前方方向)に引けばシート 座面をはずすことができます。

【取り付け】
1.シート座面の後方(座った時にお尻がつく側)を差し込むようにして位置を あわせます。

2.写真Cのロック位置を参照して、シート座面のそのあたりを床に押し付ける ようにしてはめ込んでください。

REAR SHEAT


【メモ】
シート座面のとりはずしはシート背面を先にはずしておいた方が比較的楽に 行うことができます。
シート座面を取り付ける時、後席真ん中のシートベルトを使用するなら ベルトとロック部分をシートの表に出すようにしてください。
逆に使用しないなら、シート下にしまっておくことも可能です。
(乗車時は後席でもシートベルトを着用することをお勧めします)
エアバッグ装着車の場合、シート下にエアバッグのセンサーがありますので、 衝撃を与えたり、配線を傷つけたりしないようにご注意ください。

penguin


[メンテ13]  (←前) (次→)