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第3話 「涙 涙の325物語 最終回」

(作成:1997年5月21日 改訂:1997年7月10日)

(TEXT : YOSHI / E36-323i)
数日間BMW JAPANからの連絡もなく連絡して見ようかと思っていた頃、駐車 上に黒い染みを発見、「またオイル漏れか〜?」という状態の中、ディーラーから電 話が入りました。「あの〜、お車の調子いかがですか?」、非常に気落ちした声です 。電話の主旨は「BMW JAPANから担当者の方が直接例のファックスを届けに 着て、『しっかり対応するように言われた。』今後の対処についてお話ししたいので 、お伺いしたい。」というものでした。
そして当日、ディーラーの営業氏、部長さん、工場長さんが見えました、(営業氏: ひたすら電子手帳への入力に夢中、部長さん:ひたすらご免なさい、工場長さん:じ っと腕組み)。「もう、こんな車やだ〜。取り替えるか、契約無かったことにして〜 。」とだだをこねる私と話し合い、もう一度徹底的に点検・整備をするということに なりました。そして、せっかくの機会だということで、工場長さんじきじきに試乗を してもらうことに。
工場長さんに途中から運転を変わってもらいましたが、さすがです。「う〜む」、「 なるほど」、「うんうん」、「ふむふむ」、「やっぱり、これがBMだよな〜。」と いか言いながらがんがんスピード上げていきます。高速道路で4速アクセル全開。「 E36に今乗っているけど、おとなしくなっちゃたから、つまんないね〜。」というの で、YOSHI調子にのって「じゃ〜、車交換しましょう」。返事はありませんでした。 その後試乗レポートということで、文書で回答があり、以下の整備がなされました。

・パワステギアボックス(内部故障で、ギア欠けを起こしていたためアセンブリー交 換)の交換(正常っていったのだれだ・・・?)
・オイルシール交換
・リアダンパー一式交換
・ブッシュ類一式交換
・オイルシールの交換
・エンジンマウント交換

それから、ここで指摘されたのがホイルとタイヤの問題でした。E30の標準から1イ ンチアップされていたのですが、ホイルが2流品ということで、交換を勧められまし た。そこで、ここまでいればタイヤ代の負担位はやむなしと9分山のタイヤを捨てて 、標準タイヤに変更、ホイルは交渉して中古品をディーラーで見つけてもらいました。 しかし、タイヤの交換作業を見ていたのですが、バランス4本とるのに、所要時間が 実に2時間。「時間がかかりすぎるな〜、変だなー」と思いつつも、作業は終了。
出庫された車に乗って高速にのると、また「ガタガタ」で、またまたディーラーへ。 なんと、交換したホイルのリムに内側にひびが入っていたとのこと。ついでに、「フ ロントの足周りのベアリングが摩耗していたので交換しておきました。」ということ になりました。
しかし、車に乗ってみるとまだ高速時のボディー共振が止まってません。ディーラー に持ち込むと「これ以上は、本当に対応できません。」(じゃ〜、いままではなんだ ったんだ?)という返事が返ってきただけでした。
やむを得ず、私はJAPANに連絡を入れいままでの経緯を伝えた上で、別のディー ラーを紹介してもらうことにしました。「有料になりますけど、本当によろしいんで すね?(さすが、JAPANはユーザーを大事にしてくれます)」と念をおされて、 紹介先のサービスで点検された結果、
・プロペラシャフトのマウント時のたわみによる再マウント
・ロアアームのがたつき
というものでした。
あと、タイヤがいさいと言われたのですが、交換してまだ数ヵ月走行距離にしたら、 ほんのわずかしか走っていません。
ここまで納車から半年、トータルの入庫日数が50日。この時点で、この車のローンを 払い続けることが苦痛となり、新たなパートーナーを求める気がむくむくと沸き上が って来たのでした。

さて皆様、第1〜3話お読みいただいていかがでしたでしょう?
中橋会長から、「あんまり楽しくない話ですね〜。」というコメントを頂いてしまっ たのですが、ま〜メンテコーナーの範疇かなと思い掲載させていただきました。
いろいろなご感想あるかと思いますが、私が伝えたかったのはE30は体が弱いという ことでもなく、あるディーラーはレベルが低いということでもなく、第2話の部分な のです。
但し、「困ったらBMW AGに言えばいいのね。」といった短絡的なものではない ことをお断りしておきますね。
Company Profile BMW JAPAN(BMW JAPANの企業広報用のパンフレッ ト)というパンフレットには、「BMW車にふさわしい製品環境を整え、BMWオー ナーにあらゆる面で満足していただく・・・」「ドイツBMW本社ーBMWジャパン ー販売・サービス拠点。同じ組織の中で、同じ考え方のものですぐに対応できる体制 ・・・、日本のマーケットマーケットニーズを知ることができて、それを日本での活 動に反映するときも素早く正確に行える。」(同パンフレットより、筆者が部分抜粋) といった文章がでてきます。これを読んでみなさんは、どうお感じになりますか? 我々の愛してやまないバイエルンのエンジン屋さんは、これを飾り言葉とせず、文字 どおり実践し、極東の一介のユーザーからのレターにきちんと対応してくれるすばら しい企業であるということを、お伝えしたかったわけです。

付録
E30の北米仕様車で、ラジエターから熱くなったクーラントが逆噴する事故が発生し 、リーコールが行われたことがありました。BMW AGの方へ「日本仕様車にも同 様のケースがあるのか」と問い合わせた結果、この時も、

Dear visitor to BMW compass,
Many thanks for the interest you have shown.
This letter is generated automatically, as confirmation that we have received your electronic mail. But of course we read all incoming electronic mail personally and will try to answer your question as soon as possible. We have passed it to the relevant department, which will get in touch with you.
As you will appreciate, this can take some time if the subject-matter is very complex.
We look forward to welcoming you again soon to our web site and to BMW Kompass.

「お手紙は、自動的に処理されます。でも、ちゃんと一通毎に目を通して返事するか ら待てってね。ちょっとややこしい話だと、時間がかかりますけど。」というこのレ ター受け取った後、BMW JAPANから直接私宛に「北米仕様車のみのトラブル ですので、安心してお乗りください。」との連絡がありました。E30クラブのお方々 ご安心を。

おもーい、くらーいお話しにおつきあい頂いて有難うございました。

次回から本題に入ります。

第4話 新たなパートナーを求めて へ続く
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