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第15話 「ATリセットは魔法のスイッチ?」

(作成:1997年7月10日 改訂:1997年9月13日)

(TEXT : YOSHI / E36-323i)
 納車以来、少々異音があって耳についていたため、先日ディーラのサービスへ 持ち込みました。
 この異音とは、アクセル1/4〜1/2の開度で、右の足元付近から聞こえる 「シャー」という共振音。
ディーラーの説明では、 「エンジンとミッションのジョイント部分から発生するもので、特に問題は無し。」  実際、’97の323の試乗車にも乗ってみましたが、確かにこの車でも同じ音 が出ていました。
 ディーラーのサービスでは、この音はM52に特有という説明でしたが、328 では殆ど感じられず、323に顕著なものかもしれません。

 さて、ここからが今回の本題。

 ATの制御がいまひとつしっくりこな感じがしていたため、ついでにサービスで 相談してみました。

 そこで出たのが、ATの学習機能のリセット。
「3シリーズのATには学習機能があり、運転手のドライビングスタイルに合った  AT制御になる。」
ということになっていますが、これには学習項目(シフトアップポイント、キック ダウンポイントなど)がいくつかあり、これらの学習機能が組み合わさって運転手 のドライビングスタイルに合ったAT制御になるようです。
 また、これらの学習内容はAT系のコンピュターに書き込まれるので、正規ディー ラーでその学習内容を確認できるとのこと。
 筆者のATの場合、この時点で7000km走行で、慣らし時点にミッションへの 負担を軽減するため、キックダウンを殆ど行っていなかったため、
「『このご主人様はキックダウンをできるだけしないほうが喜ぶ』とATちゃんが 思いこんでいた。」ことが、判明しました。
 また、低速(2000rpm)低度の吹けの悪さも、信号待ちなどからの0発進時に アクセルあおりぎみの筆者はちょうどスピードが乗ってくる2000rpm強のあたり で、ちょうど前が詰まってアクセルオフというパターンが多く、これまたATちゃん が
「ご主人様は、2000rpmあたりではあんまり回転を上げないほうが喜ぶようだ。」
と判断していたようです。


 さて、ATをリセットしてもらった後は?

 まず、あの新車時独特の、固くミッションを滑らせるような変速フィーリングが復活。 但し、このフィーリングはすぐに消えました。
 じっくりとアクセルを開けながら回転を上げていく運転を続けると、細かなシフトアッ プをしながらも回転が上昇してくれるように。
 また、キックダウンスイッチを使わない1速キックダウンの方もアクセルを開ける スピードを上げてのキックダウンをしているい内にキックダウンのポイントが早まり、 回転のつながりがスムーズになって来たようです。
 ATのリセット後、高回転まで回す機会が少ないため、現在、市街地走行を3Sモ ードで高回転運転中です。

学習機能とはいっても、ドライバーの癖を強調して制御する程度のもののようではあ りますが、ATの制御がどうも気になるという方は、ディーラーで相談されてみては如何で しょう。

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