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第30話「ユーザー車検、経験します?」

(作成:1998年3月14日 改訂:1998年4月9日)

(TEXT :GORO / E30-325iC)
まず最初にお断りしておきますが、自分で車検を通した後は自分で責任を 持って維持管理をしてください。
最大の利点・メリットを生かすも殺すも、車検後からの手入れ次第です。
致命的な故障にあうかもしれない、ということを忘れてはいけません。
(ディーラーや業者でも、確率は低くなるでしょうが同じです)
参考程度に読んでいただきたいと思います。

あくまでも私個人の考えですが、消耗部品は別として自動車部品はそんな に簡単に壊れるものではないと思っています。(実際、よく壊れるから困 たものですが・・・)
メーカーにとっても看板を背負っているわけですから、部品の設計に関し てもかなりシビアに指導している筈です。
「交換時期です」とか「交換した方がいいでしょう」というのは、かなり 低く(短く)見積もっているのではないでしょうか。



それでは、本題に入ります。
車検を受ける前に点検をするのですが、普通に走れるのならほとんどの項 目はOKです。
規制緩和の後、点検は不要だとも言われていますが、ないよりある方が良 いです。(検査官の印象も違うと思う)
点検記録簿をよく見ると、聞いたこともないような言葉やとても自分じゃ 点検できない項目があります。
しかし、要はちゃんと走るか曲がるか止まれるかなんですから、ブレーキ の項目などは効けばすべてレ印です。
4輪ディスクなのにドラムの項目も印をつけないこと。(サイドブレーキ でドラム内蔵タイプは必要)
ATなのにクラッチの項目も印しちゃダメ。
ばい煙排出防止装置とかなんとかの項目は、マフラーから排気の色や臭い が異常と感じなければOKとしましょう。

ひと通り印をつけ終われば、近所のGSにでも行ってリフトアップさせて もらい、下回りを見ておきましょう。(自宅でする場合、車載のジャッキ では危険ですからウマをかませて下さい)
オイル漏れがひどいと通りません。
ポタポタは不可ですが、下回り検査が3分くらいなのでその間にオイルの しずくが落ちないようならOK。
ウエス等できれいにふき取り、当日検査前に下に潜り、再度きれいにしま しょう。(雨天の時は最悪です、着換えが必要)
ゴムブーツ(ジャバラになった)等が破れていても通りませんからパワス テ回りもよく見ておきます。(FF車はドライブシャフトブーツが必ず破 れてます)
マフラーやキャタライザーの遮熱板等の、ネジ1ケでも取れていると指摘 されます。

陸運支局へ予約をいれます。
最近はコンピュータ導入で、休日や夜間でも予約ができます。
できれば午前中の予約をすること。
予約番号は忘れないように控えておきましょう。

当日はできるだけ早く出発して、雨天でなければ途中コイン洗車場で下回 りを洗います。
これは決め事でなくマナーです、検査官の印象も変わってきます。(洗わ ず行っても構いませんがしつこく検査されます)

陸運支局へ着いたら継続検査の窓口で、予約番号を申し出る。
最近はユーザー車検の窓口ができているので、あればこちらへ。
書類の提示を求められ、点検されます。

1.車検証

2.新旧の自賠責保険証
  (他の窓口で加入可、27600円)

3.自動車税納付証明
  (4月・5月は前年度、紛失しても再発行可)

4.重量税納付書
  (用紙は窓口でもらい、印紙を貼る)
  (別の窓口で、1.5t迄37800円、2.0t迄50400円)

5.点検記録簿

6.手数料と申請用紙
  (印紙、5ナンバ1400円、3ナンバ1500円)
  (別の窓口で3号様式1枚40円)

上記の他に印鑑(認め)ともしもの時用に余分のお金を用意しましょう。
私の住んでる岡山では、新自賠責・重量税・手数料を後で用意するという とても良い慣例があります。
先にすべて用意し、最悪の場合「諦めてディーラー等へ依頼」しても自賠 責と重量税はそのまま使えます。

検査シートを渡され、いよいよ検査場のレーンへ並びます。
あまり混雑していなければ、しばらく他の人の検査を見学してはいかがで しょうか。
どんなことをするのか実際に見ておくと、スムーズに進めます。
かなり緊張しますが深呼吸でもして落ちついて下さい。
どうしていいか解らず、パニックになってた人もいました。
並んで待っている間に、後ろの人に「初めてなんです」と声をかけておき ましょう。(たいていの人は、何かの時助けてくれます)



ここからは、注意点を書いてみます。
まず、ほとんどの不具合は陸運支局の周辺にある工場(○○テスター場) で、少し高めの料金をとりますが対処してくれます。

ホイルキャップは外しておきます。(アルミのセンターキャップで専用の 工具が必要な場合があり注意、ボルトが露出していればOK)

発煙筒が必要です、なかったら誰かに借りてください。

フロント・運転席・助手席のガラスは何も貼ってはいけません。
スモークフィルムの薄い(ほとんど色の着いてない)のでもダメでした。

リヤガーニッシュを自分で着けた人はナンバーの封印がとれていると思い ますが、封印もないと通りません。
封印申請書?に理由(ガーニッシュ取付、ナンバー枠取付など)を記入し ハンコをもらい、封印用の台座ネジ(100円位)を買って敷地内の指定場 所で封印してもらいます。

フェンダーとタイヤが面一の場合、大きな板(昔、算数の授業で先生が持 ってた巨大分度器みたい)をあてがい検査します。
トレッドは良くてもサイドの膨らみに注意。
車体デザインで前後が絞ってある場合、ハンドルを少しきらないと納まら ない時も不可です。
「ん〜どうかな?」という時はノーマルタイヤに戻したほうがいいです。

空力パーツはほとんどがOKでしょう。
オーバーフェンダーはネジ止めで外せればいいですが、パテ埋めしてある と後の塗装などで高くつきますから思い切って改造申請しましょう。
これも難しくありません。
特装車(大型貨物やキャンピングカー等)のレーンで全長・全副・全高を 測定するだけです。
知人のセルシオをケーニッヒ風にしたのをやったことあります。(国産は フェンダーにサイドウインカが無い車種があり、改造で斜め前後からウイ ンカが死角になればこれを付けないとダメ)

クラクションで、電子ホーンの「ファァァァン」という残響音があると不 可です。(スイッチで通常にできればOK)

シートはレカロ製ならOKです。
全製品の書類を各陸運支局へ提出してあるみたい。

ハンドルは丸い形でメーター類を隠さなければOK。
クラクションマークは紙切れにらしく書いて貼ります。
MTでシフトノブを替えてても、シフトパターンを書いたこれまた紙切れ を見える所に貼ってOKです。

マフラーは社外品でも認定番号が刻印してあるプレートが鋲打ちされてい ればOK。
排気音がそれほど大きくなければ検査官が黙認するかも。
なにせ外車なのでこの状態で輸入されたかもしれないでしょ?
今まで書いてきた内容も国産車の場合と混在してますから、外車の特権で パスする項目があると思います。

サイドスリップの検査(鉄板のうえを通るだけ)は、ゆっくり進むこと。

ブレーキ検査は、シートに深く座り「踏む」の指示で、ジワッとそして床 まで届くほど強く踏み込みます。
フロントは簡単にOKが出ますが、リヤは床まで踏んでもバツになること があります。(特にFF車、BMWなら大丈夫でしょう)
機械まかせの検査は各々「もう一度」がありますから、床まで踏んだ状態 でサイドブレーキを引いちゃいましょう。(これ裏ワザ)
検査官が横で見てたらバレるので、その時は不合格としておいて速攻で近 くのGSでブレーキ回りに水をぶっかけて乾く前に再検査しましょう。
これが意外に効くんですヨ。(これ奥の手)

リヤブレーキは、メーカーで車種によって効き方を変えているようです。
前後の重量バランスが悪いFF車は特にリヤをゆるめにしてあります。
ロックしてスピンしたら運を天にまかせないといけませんから・・・。
検査が実状に合ってないですネ。

排気ガス検査でバツになったら、諦めず2.3回空ぶかしをしてみてくだ さい。
エアコン作動でアイドリングが長くなると、どうも良くないみたい。

ライトの光軸検査はよくバツが出るところです。
4灯式は外側のロービームを隠してください。
検査場でマグネットの入った目隠しが置いてある所もあります。
雨天時はレンズの水滴で光が乱れている場合があるのでよく拭いてみて下 さい。
それでもバツになったら、最終チェックの検査官に何センチのズレか聞い てください「右に30センチだよ」と教えてくれます。(この場合、10 メートル前方で基準より右に30センチズレているということ)
ブロック塀に1メートルくらい開けて止め、ライトを点灯し、いまの光軸 を印します。(チョークとかテープ等で分かれば良い)
ボンネットを開けて調整します。(外車は手でできるようにノブがついて います、上下と左右の調整用に2ケづつあります)
光が印より少し左へ動いたら再検査してみましょう。

当日でしたら何回受けても手数料は同じです。



最後に、これを体験すると「車検ってすんごい簡単じゃあないか!」と感 じるはずです。
とても大がかりな事と想像されていて、拍子抜けを食らったと思うかもし れません。
ですが、「簡単に通しても、簡単に壊れないように」メンテナンスをして 下さいネ!!

ご意見、ご叱責などは goro@okayama.sfs.ntt.co.jp まで。


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