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第20話 「筑波オフミ報告 −その2− サーキット走行午前の部」

(作成:1997年5月12日 改訂:1997年7月12日)

(TEXT :O−chan / E36-318is)
「そろそろ準備して下さい」そう告げられ、ヘルメットとグローブを装着した。
エンジン始動&シートポジションチェック。
「よし、OKだ!」(ドキドキ!)
待つこと数分、いよいよサーキットの中へ入り始めた。
ピットロードをしばらく進み、前から整列した。
そしてオフィシャルがスタートの合図した。次々とコースイン。

うぉぉぉぉぉー!慣熟走行だぁぁー!
(そんな大げさな!)

サーキット初体験のO−chanは勝手が分からず、とにかく前の車についていく。
第1コーナーを抜け、第1ヘアピンを抜けただけで路面のミューの高さが分かった。
道は結構広く感じた。次のダンロップコーナーは直感的に難しいと感じた。
パワーのないiSの場合それほどスピードは出ないので、ノーブレーキで行くべきか、 軽いブレーキングで荷重を前に移した方がいいのか分からなかった。
これは何周か走れば分かるだろう。
(結局チョンブレーキに決定、ノーブレーキはリスキー)

第二ヘアピンはかなりRがキツイ。オーバースピードで突っ込むよりも、 しっかり減速して立ち上がり重視のラインを取る方が得策だ。
そしてバックストレートを加速する。まだ慣熟走行なので 全開にしなかったが、1800ccのiSでは全く加速しない。
「こりゃ、厳しいなぁ」
最終コーナーに約100キロで進入。このスピードではリヤタイヤも 踏ん張ってくれるが、もう2,30キロ上がったらどうなるのだろう…と 少し不安になった。
2、3週目はライン取りを考えて走ったが、ダンロップコーナーの進入から 第二ヘアピンまでがよく分からなかった。
そして3周後に再度ピットロードに入り、整列。

いよいよスタートだぁぁぁぁ。

前から順番にコースインしていくのが見える。
もうすぐ自分の番だ!ドキドキしてきた。
ぜったいぶつからないぞ!
ぜったい壊さないぞ!
オフィシャルの人が手で出発の合図をしてくれた。
さぁ、スタ−トだぁ!

午後の走行時にタイム計測があるのでムリはできません。
午前の走行はあくまで走り方のお勉強!
特にブレーキとタイヤは酷使しないことを誓った。
ここでサーキット走行を再現してみましょう。

ピットロードを1速で軽く加速。本線合流して2速へ。
第一コーナーを2速のまま進入。強烈な横Gが発生する。
純正の大ぶりシートは横Gをささえきれず、体が横にずれた。
(早くレカロが欲しい!)
2速から3速にシフトアップして第一ヘアピンへ。
前の車に追突しないように安全マージンを取ってブレーキング。
ヒール&トゥで2速に落としコーナリング開始。
なるべく直線的に立ち上がる為にややアウトから進入する。

立ち上がって2速から3速へ。
ダンロップコーナー手前でチョンとブレーキを踏んで前に荷重を移しながらコーナリング。
そのまま3速全開。
第二ヘアピン手前でハードブレーキングと同時に2速に落とす。
リヤタイヤを流さないようにアクセルコントロール。
クリップについたらアウトの縁石めがけて直線的に立ち上がり全開。
3速へシフトアップ。このときミラーを使って前後の車間を確認。

3速吹けきって4速全開。約140キロで最終コーナー進入。
(それにしても遅いなぁ!)
ブレーキングしながら3速へシフトダウン。
そのままリヤタイヤのグリップ感に全神経を集中させて 最終コーナー出口の縁石めがけてアクセルコントロール。
再び全開、吹けきって4速へ。

第一コーナー手前の登り坂手前でブレーキング開始。
ヒール&トゥで4速から3速、引き続き2速へシフトダウン。
このブレーキ&連続シフトダウンを3秒で完了させる。
ここが一番テクニックを要求されるところだ。
逆にマニュアル乗りにとって一番やりがいのあるコーナーだ!
2速6000回転近辺でコーナリング…。

とまぁ、こんな感じでしょうか。
やがて慣れて来たので、少しずつブレーキングを遅らし、 進入スピードを挙げていった。
さて、オーバースピードで入った時、アンダーステアになるか オーバーステアになるかどっちだろう?といろいろ試してみた。
調査の結果、ブレーキングでしっかり荷重を前に乗せてコーナーに 進入してステアリングをスパッと切っていくとオーバーステアになるようです。
まぁ、予想通りです。

iSの場合、いかにスピードを殺さずに走るかが勝負です。
だからアンダーが出ちゃうとメチャ遅くなります。
再びスピード乗せるのに時間がかかるからです。
だから、ハードブレーキングで一気に進入。
コーナー出口付近で弱オーバーってのがいいようです。
あくまでもアクセルを踏んでいくって感じです。
ただし調子に乗りすぎるとスピンしちゃうので加減が大事です。

午前中はタイヤ温存、ブレーキ温存が絶対条件だから、 攻めるつもりなかったのに現れちゃいました。
MさんのアイディングM3が…!2台前に。
こうなったらイクしかないです。
(あぁ、やっぱり!)
緊急指令!! アイディングM3を撃墜せよ!!

(続く)
次回、「筑波オフミ報告 −その3− 打倒アイディングM3」を お楽しみに!
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