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第36話 「車検前のリフレッシュ」

(作成:2001年11月23日 改訂:2004年10月16日)

(TEXT & PHOTO : さし / Z3)


’01年12月に2回目の車検を迎えるさし号。足回りを中心としたリフレッシュを行ないました。



1.足回り全交換

さし号の足回りはずいぶん前からシュニッツァーのサスキットでしたが、最近とみにショックが へたってきていたこともありサーキット走行など不可能な状態。
車検を前にして、これ機会にまったく別なものに交換することとしました。
モノは深澤自動車社長お薦めのARCベースのFukazawa Modifyオリジナル4輪車高調整 サスペンション FMARCスペシャルキット。
ただしさし号、アイバッハスタビは入ってるわ、リヤのトレッドは広がってるわ、トランクに 結構重量物を積むわ、という特殊事情を考慮していただくためにクルマを10日間深澤 自動車に預け、ベストなセッティングを出してもらいました。
合せてD&Wの太いフロントストラットタワーバーも装着!足回りの剛性確保に一役かっています。
エンジン房内も精悍になったよ!


2.前後ブレーキリフレッシュ

既に総走行距離83,000kmを超えているにもかかわらず、フロントのローターは未だ 未交換。
そろそろ限界なこともありローター&パッド交換をお願いしたところこれまた深澤自動車に 素敵なアイテムが!
Z3 1.9はフロントがソリッドローター。普段の使用に問題はないもののスポーツカーとして はいまいち物足りない。そんな風に考えていたところ社長から325用のベンチローター用 キャリーパーがあるよ、とのありがたいお言葉。
いつものごとく社長のありがたい提案にはホイホイ乗ってしまう私であった。
しかもAPスリットローターも在庫あり。これは換えるしかない!
ついでながらブレーキのダイレクト感を求めてブレーキホースをフロントはM3ステンメッシュ ホース、リヤはグッドリッジメッシュホースに変更。


3.運転席側サイドステップ交換

いつぞやのオフミで片輪を側溝に落としてしまった際に凹んでいたサイドステップを新品に 交換しました。
交換作業は以前やったときのことを思い出しながら自力で行ないました。
交換にあたりフロントフェンダーは完全に外さねばならず、リヤも工具が入るだけ開かねば ならない、さらにホイールエプロンの隙間から手を突っ込み中のボルトを外さねばならないので 結構手間取りました。

リヤサス部:ブルーメタのばねとステンメッシュホースがイカしてます。赤いのはもともとつけていたアイバッハスタビ
リヤサス部:後ろから覗いた画像です。arcの黄色い文字が映えます。でもすぐに汚れちゃうんだろうなあ・・・・・
エンジン房内:ぶっといタワーバーが一際目立ちます


4.Mロードスター内装移植

今回のリフレッシュでは深澤自動車にあったMロードスターの廃車から内装を移植する 作業も行ないました。
毎度おなじみハイエナ作業です。
一番欲しかったのは憧れの3連メーターのついたエンジのセンターコンソールパネル。
まずは取り外し作業から。
パネル自体を固定しているビスは前サイド2本づづ計4本、後ろサイド1本づつ計2本、 オーディオパネルの奥2本、灰皿の下1本の計9本。
まずはビスを外し、ちょっと持ち上げて隙間から内部に手を入れコネクタ類を外します。
しかしエアコンパネル裏はワイヤーなんかが繋がっているので、それらを手探りで外すのは無理。
つまみ類を抜きエアコンパネル自体をコンソールパネルから外しました。
この部分が共用できればずいぶん楽だなあ。
あとサイドブレーキレバーが引っ掛かるので若干知恵の輪状に車体から外します。
同様にしてさし号からもセンターコンソールを外し、エアコンパネル、コネクタ類の互換性確認です。
シートヒーター、エアコンスイッチ類、パワーウィンドスイッチ、ハザードスイッチのコネクタは同じ。
そのまま流用できました。
Mロードには無いASCスイッチはさし号のものを流用。スイッチの幅がちと違うので少し隙間が 空いてしまいました。カコワルイ!
またエアコンパネルも見たところ同一品。そのままさし号のものを流用です。
問題は3連メーター。
外気温計を探すもののどこにあるのか見つからず、油温計はそもそもついていないので新たに 設置する必要があるが今回は時間が無い!
そのため両メーターを動かすことは今回は諦め、時計とイルミのみ作動するように配線を 引き回しました。
各メーターの配線はは集中コネクタにより1つのカプラーに統合されており、作業はし易かったです。
配線準備を終えセンターコンソール装着。裏の豆電球が抜けちゃったり何度かトライ&エラーを 繰り返しながら何とか取り付け終了。
ちょっとずれてしまったが強引にビスを取り付け。まあ、よしとしよう。
シフトブーツとサイドブレーキブーツ。Mロードは黒なのですがこれはさし号で使っていたエンジ 色のものを流用。
シフトブーツは枠の形が違ったので、Mロードの枠を外しエンジ皮をエポキシ接着剤で強引に張りつけ。
同時にAピラー周りのエンジ色のトリムも取りつけ。
世界に一台のスペシャル内装の完成です。
しかしウッドパネルを取り去ったことにより、アニバーサリーの痕跡が完全に消えたな。

センターコンソールを取り外した状態。意外とシンプルな構造です
Mロードスターセンターコンソール。これがさし号に取り付きます
完成後の状態。エロエロ内装ここに極まれり


5.交換後フィーリング

サスを換えたことでまず車高が上がりました(笑)
普通下がるところですが、いままで如何に低い車高だったかが忍ばれます。
それまでついていたシュニッツァー(ビルシュタイン)のショックは完全に抜けており、よくこんな 状態で走ってたなぁ〜という状態。即廃却です。
乗ってみるとまず感じられるのはやはりリヤの接地感の向上。
リヤの追従性が間違いなく上がっています。しかし姿勢は乱れず。剛性も高い。
以前のアンダーステア傾向は完璧に影を潜めている(結局リヤが下がりすぎだったのね)
決してクイックではないのですが急なハンドル操作にも問題なく追従します。
さすが深澤社長!いいセッティングです。
ただしちょっとワダチなどの外乱に弱いかな?
ブレーキはサイズ自体が変わった訳ではないのですがステンメッシュホースのおかげで 応答性が上がった感じ。
ベンチ化のおかげで間違いなくフェード性は向上しているはずです。
これで安心してブレーキを踏み込めます。

以上今回のリフレッシュ工事の内容でした。
今回も不慣れな素人の作業を温かい目に見守り、すべてにおいて協力していただいた 深澤社長に感謝いたします。


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