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第9話 「コンピュータチューンの話」

(作成:1997年4月5日 改訂:1997年7月18日)

(TEXT : 大阪の小林 / E36-M3 Coupe)
 第6話「ROMチューンの話」で話していた、3.2モデルのROMチュー ンに進展がありましたので報告します。

 あの話のあと、しばらくしてから(2月の終わり)ケレナーズ取り扱いのシ ョプから「今度M3−3.2のコンピューターチューンも始めたとケレナーズ 本社から連絡が入りました。小林さんもお一ついかがですか」と電話がありま した。ほんのちょっとだけ考えて「頼みます」と一言だけお返事、すべてはこ の電話から始まります。

★チューンの方法とお値段
 3.0L時代と同じ考えでいましたので「ROMチューン」と言ってました が3.2LのDMEユニットは学習機能が強力で、ROMだけ交換してもまた 元に戻ってしまうらしいのです。根本的にモトロニックに手を入れなければダ メとの事ですのでこの先は「コンピュータチューン」と呼ぶ事にしましょう。
 そんな訳で日本のお店ではモトロニックまで触れないので、航空便にてDM Eユニットをケレナーズ本社に送り、チューンした後日本に送り返すという方 法です。期間はわたしの場合丁度3週間掛かりました。

 お値段の方は3月末までのサービス価格と言う事で航空運賃4万円(高いよ ね〜)と消費税を含めて20万円で収まりました。

★チューンの経過
 私が依頼したメニューはステージ1という物で、コンピュータチューンだけ で他には余り手を加えないというものです。吸気系や排気系は替えても良いら しいのですがお金が足りなくてマフラーまで手を出していません。
DMEユニットを送って5日程した時にショプから電話があり「スピードリミ ッタも別のモトロニックに手を入れる事によってカット可能なんですが小林さ んどうされますか? 金額は800マルク(約6万円)掛かります」という話 が持ち上がりましたが、即答で「止めときます」と返事をしました。断りの返 事をしたもののその後半日程なやみました、リミッターカットした方が良かっ たかなと。でも実際には260km/hなんて試す機会も場所もないので正解で しょうね、無駄に6万円使うよりは。

 その後不安な(もしDMEユニットが帰ってきて組み込んでもエンジンが掛 からなかったらどうしようとか)2週間を仕事の忙しさで紛らせながら過ごし 、やっと物が3月15日の土曜日に帰ってきました。自宅に戻り懐中電灯を使 ってDMEユニットを元の位置に組み付け、エンジンが無事始動した時にはほ んとにほっとしました。

★チューンの効果
 エンジンの始動性やアイドリングは全くノーマルの時と変わりません。 回転リミッタもそのままのようです(7800回転)。
 チューンの効果を感じられるのは、中から高回転域でのエンジンレスポンス の向上並びにパワーの向上(体感16馬力UP)ここまでは良い点です。
反面2000回転位のパーシャルスロットル(特に1〜3速でアクセルを戻し ぎみの時)でエンジンの動きがギクシャクします。エンジンにオールマイティ さが無くなりちょっと乗りにくく成ってしまい残念です。

★最後に
 上記のようにちょっと残念な面もありましたが、20万円の投資に対する見 返りには十分満足しています。337馬力を標榜するM3−GT仕様が出来上 がったのですから。
 そうそう「赤いGTバッジ」は700円で購入し、M3エンブレムの下に貼 ってあります。

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