第２３話　「番外編（その１）『///Ｍ３購入を考えてる方への入れ知恵』」

１．基本的な知識は事前に勉強しておく。

///Ｍ３に関する基本的知識は勉強しておいた方がいいと思います。
勉強といってもE36-M3には3.0Lと3.2Lの種類があり．．． 色はこんなのがあり．．．とかのカタログや雑誌等で紹介されてる程度で いいと思います。
その方が売る側も話しやすいし、特に専門店になると ///Ｍ３を大切に乗ってくれる人に売りたい傾向があるようです。
実際にモノを見に行くのは、その知識の確認の意味の方がいいでしょう。
以前に以下のようなケースがあったようです。
「M3Cのシーケンシャル（SMG）を購入して、上り坂で停車したときに ブレーキを踏んでないと下がるのでイヤだ！」
といってすぐに手放した方もいるそうです。
基本知識だけでも勉強しておきましょう！

２．絶対的にタマ不足状態。

現在、中古E36-M3、特にM3Cは非常に流通が少なくなっています。
'99年夏くらいまではある程度タマ数が出てたのですが、 ここになって急に出てこなくなっています。
E46-M3のスペックがまだ見えない状況もあり、手放すのを控えてるのかもしれません。

３．確実に入手するためには販売店へバックオーダーを入れる。

M3B、M3Cにかかわらず、SFW付のモノは大変人気があり、 ディーラーを含めた販売店にバックオーダーを入れておかないと なかなか入手できない状態になっています。
中古で購入される方の多くはバックオーダーを入れて待っている方のようです。
特に高年式、車検までの残日数が長い、SFW付で///Ｍ３専用色となると、 入庫と同時に売れていくような状態です。
確実に入手するためにバックオーダーを入れましょう。

４．希望の仕様を明確にしておく。

タマ不足とはいえ、///Ｍ３にはいろんな仕様のモデルがあります。
年式、色、内装、シート生地、サンルーフの有無、他．．．等、 後付けパーツ等で変更できない箇所や、走行距離、値段についても 自分の希望を明確にしておいた方が、販売店側も探しやすいでしょう。

５．相場価格をこまめにチェックする。

M3B、M3Cとも年式によってのおおよその相場価格というものがあります。
それは程度や走行距離等によって多少上下はしますが、 希望価格が相場価格を大幅に下回る場合、コネやツテでもないかぎり、 相場を大幅に下回る希望価格で入手するのは困難で、他に希望してる人のところへ 流れてしまうことがありますので、注意してください。

また正規ディーラー価格は専門店を含むショップと比較すると、30〜50万程度高いようです。
これはディーラーはアプルーブドカーという制度に基づいてるからでしょう。
（詳しくは「 http://www.bmw.co.jp/Acar/System/body.html」を参照。）
ただ、ショップでもディーラーでもモノの程度はあまり変わらないようです。
また特に'98年後半〜'99年式で走行もほとんど走ってないタマとなると、 ディーラーでは新車価格と変わらなくなってしまうので、 売れなくて在庫するよりもショップへ業販するケースもあるようです。

６．足で探し、情報の密度を濃くする。

バックオーダーを入れておくと、希望仕様に完全に合致しないタマでも 入庫した時点で連絡が入る場合があります。
希望仕様でなくとも、程度を確認する意味でも見に行くことをお薦めします。
また、場合によっては試乗することもお薦めします。
これは///Ｍ３の感覚に少しでも慣れる意味もありますが、 見方を変えると、そのショップがどの程度のモノを扱っているかの 信頼度を確認するためでもあります。
また売る側としても、このお客様は本気で探している。。。というのが 伝わるので、たとえそのタマを購入してもらえなくても、 改めて希望仕様のタマを探すからです。
このようなことは売る側と買う側の信頼関係を強める意味もあります。
・・・ということから、目や耳から入る情報だけではなく、 自らの足を使って探すことをお薦めします。

７．SFW付の車検間近車は買得。

中古車情報誌や実際にショップへ足を運んでみると、 車検を間近に控えたSFW付の///Ｍ３をときどき見かけます。
///Ｍ３を探していて希望仕様に近い場合、はたしてこのタマは買うべきなのか、 車検を通った後で買った方かいいのか、迷うときもあると思います。

ここで勝手な私見で判断させて頂きますが、これは“即買い！”だと思います。
これは序章３『出物発見！〜試乗〜購入〜納車』 でお話した通り、躊躇してると他に流れてしまう可能性があることもありますが、 車検を間近に控えているということで、若干値段が下がることがあるのです。
またそれ以上にSWFをフルに活用することを考えたときに、SFW有効期間中に 車検へ出すと少なくともSFW対象部品は無料になるという特典もあります。
これは車検後の購入となる場合、 SFWが切れてしまえば、その後の部品交換はすべて実費になります。
実際///Ｍ３の場合、普通の３シリーズと比べて専用部品が多く、 その値段も高めに設定されています。

例えばよく熱線が切れると言われているドアミラーのミラー本体ですが、 普通の“３”シリーズの場合、約7〜8千円／枚ですが、 ///Ｍミラーは約1.1万円／枚です。
面積が小さいのに高いのは個人的には納得できませんが、これが現実のようです。
またSFWが延長できるタマであれば、延長料金（延長期間／距離により異なる。
詳しくは「 http://www.bmw.co.jp/Products/Services/Free/body3.html」を参照。） を払ってでも延長することをお薦めします。

これは結果的に延長したとしてSFW有効期間中に何もトラブルなく SFWの恩恵にあやからない場合もあると思いますが、 あくまでも保険という意味であった方が気分的にも楽になると思います。
・・・ということでSFW付の車検間近車は“買い！”です。

８．購入できる環境にしておく。

これは関係ある人しか関係ない内容なのですが、///Ｍ３は本気で頑張れば 誰もが購入できる車ですが、支払える能力を持っていてほしいのです。
これはとあるショップから聞いた話ですが、///Ｍ３全般的に渡り、 問合せは大変に多いようです。
でもその中で支払い能力があるのはかなり少数のようです。
これは現金一括ならば、何も問題ないのですが、 ///Ｍ３はご存じの通り、決して安価な買い物ではありません。
（他シリーズも決して安価ではないけど、同じ年式の３シリーズと比べても、その値段差は明らか。）

購入される方の多くがローンを組んでいるようです。
ローンを組む場合、事前審査というものがあります。
いわゆる支払い能力を見る審査ですが、これが通らない人が多いようです。
せっかく希望のタマが出たとしても、こればかりは他人がどうすることもできないので、 ふだんから、本人が購入できる環境を整えておくしかないでしょう。