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第5話 「ホイールアライメントの調整!」

(作成:1996年11月29日 改訂:1997年7月10日)

(TEXT : 玉テク / E36 320i)
BMWの楽しむことの1つに高速走行は欠かせないでしょう。 ビシッとした安定感で高速クルージング、パニックステア、 ブレーキ時にも車はドライバーを裏切ることなく可能な限りの応答を示してくれます。 なんていい車なんだと関心しますよね。
しかし、この性能を発揮させるのも車自体のコンディションが良くなければ意味有りません。 今回は、ホイールアライメントについてお話しします。
玉テクの320は、新車時より直進性に問題を感じ、3度のディーラ調整をしています。 病状は常に車がやや左に走る傾向があるという一般的なものですが、ほんの僅かであることを、 新車販売されるディーラ車の信頼にも関わりますので強調しておきます。 基本性能にに超神経質な玉テク(ならでは!?)のクレームと考えて下さい。
問題解決にあたり、タイヤの組直し、ローテーション、プロペラシャフトのアセンブリー交換、 ストラットのチェック等可能な限りの調整を繰り返して頂きましたが、 結果トーインを強めることで半場強制的に直進性を出すセッティングになりました。
そして、そのセッティングにてごまかして乗った約3万キロ、 フロントタイヤはアライメントの通り横片減りし、タイヤ交換に至りました。 タイヤ交換と同時に、ショップで売りの「4輪アライメントテスター」にかけてもらい、 調整をしました。セッティングは次の通りです。

フロントのセッティング

調整箇所 玉テク 下限 標準 上限
キャンバー 0.8 −1.2 −0.7 −0.2
キャスター 3.7 3.2 3.7 4.2
トウ 0.13 0.12 0.15 0.18

リアのセッティング

調整箇所 玉テク 下限 標準 上限
キャンバー −1.5 −1.8 −1.5 −1.3
キャスター −−− −−− −−− −−−
トウ 0.15 0.08 0.13 0.18

セッティングのパラメータは、ニュートラルを基本とし、特に癖を付けず、 ナチュラルハンドリングを目指したものです。
ちなみに、NEWタイヤは、レグノER50(205/60-15)を装着。 山が減ってもグリップ力の落ちにくい欧州ブランドとどちらにしようか迷いましたが、 日本の技術もかじってみたくなり、この選択です。(タイヤの話は別編でまたしましょう。) 結果はこれがBMWの高速安定性だ、と言えるものとなりました。 アウトバーン速度でも手放しOK、ブレーキング時の直進安定性OK、 ワンダリング(ハンドル取られ)ほとんどなし、ステアリングの戻り自然、となりました。 (あくまで自己解釈の世界です。) タイヤの効果も大きいと思いますが、「4輪アライメントテスター」は大したものです。 ディーラさんも導入して頂くことを切願いたします。
最後にアライメント関係の注意点を挙げます。

では、抜群の高速巡航を楽しみましょう。
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