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第1話 「BMWとの出会い〜現在に至るまで」

(作成:2005年4月28日 改訂:2005年5月21日)

(TEXT : くろひつじ / E36-325i)


みなさんこんにちは。
一番初めにどんなメンテ記事にするのか大変悩みました。
自己紹介に書ききれなかったので、私のBMW出会いから購入までをご紹介したいと思います。

1970年生まれの私は、多感な少年時代に「スーパーカーブーム」という大波をまともにくらってしまうのでした。私はこの波にもまれ、以後の人生の方向性を決定付けるものとなるのでした。「どこそこに○○が停まっている」なんて情報を入手すれば、自転車で遠征して舐め回すように見ていたのは言うまでもありません。(カメラは持っていなかった)当時の少年たちには「○×派」なんてものがあり、私は「サーキットの狼」の主人公「風吹裕矢」のロータスヨーロッパにしびれまして、「ロータス派」だったのです。(派って言ってもただ単に何が好きか?ってだけなんですけど)
一方、BMWは?ってことなんですが、この世代の方には解説の必要もないのですが、「サーキットの狼」には「隼人ピーターソン」という、とんでもない悪者が登場しまして、こいつが血も涙もない卑怯な手でロータスに妨害を仕掛けてくるのです。こいつが乗っていたのが、「BMW3.0CSL」。つまり、少年時代の私にとって、BMWは「悪者」だったのです。この悪者、TOYOTA2000GTにも乗っていたのですが、私の中ではあまり印象に残っていません。それは、いわゆるスーパーカーと呼ばれる物、国産チューンドカーとも違う、本当の「レーシー」なオーラを放つ3.0CSLに無意識に「嫉妬」をしていたのかもしれません。

 そんなBMWを悪者とする少年がなぜBMWを購入したのか?それは意外なきっかけでした。

 バイクは根っからオフロード好きであり、免許取得後オフロードバイクを乗り続けていました。しかし、なんとなく気持ちが離れていく中で、限定解除をとり、大きなバイクを!と考えるようになっていました。そんな時、会社の先輩からスティード600を安く譲ってもらえる話があり、喜んで飛びついたのでした。大排気量のVツイン(今となっては大排気量ではありませんが・・)でアメリカンスタイルとくれば、いやがおうにもハーレー・ディビットソンの雰囲気を期待したのですが・・・・・
あら?・・静かです。有り余るトルク・・・ありません。遅いです。かっ飛ばすほうではないのですが、そーゆーのを求めていたわけでもないのですが今まで2ストモトクロッサーに乗っていた私には物足りません。乗り換えを意識するのにそう時間はかかりませんでした。
「やっぱりオフ車しかないなぁ、でもせっかく限定解除したし」
あれしかない・・・そうあれしかないよ!

「アフリカツイン750」(ホンダのビックオフロード。)

さっそく近所のホンダショップへ。
事件はここで起こりました!

「すいませーん!アフリカツインください!」
しかし、無情にも営業さんの返事は
「売切れでーす。」
なにー!バイクって売切れってあんの??
逆輸入車なので、今年のデリバリーは終わったのこと。来年まで入荷予定なし。
がっくりうなだれている私には、このとき営業さんの目が「キラリ」と鈍く光ったのを知る由もありません。(たぶん光っていた・・)
「お客様、やっぱりビッグオフロードですか?」
「はい・・・・」
「こちらなんかいかがでしょうか?」
「ん?」
「BMW・・・・」

そーいえばこのお店、屋号は、「ホンダ」なのにでっかくBMWのマークが掲げてあり、店内にはBMWのバイクがずらりと並んでいたのです。

「高いんでしょう?BMW。買えませんよ・・・」
「いえいえ、アフリカツインより安いですよ。」
「ん?い、い、い、いまなんと!?」
「GSじゃぁありませんよ、F650ファンデューロ、いいですよぉ。」
BMWなんて候補の片隅にも入っていなかったので、F650についての知識は全くありませんでした。というよりも、このときF650の存在を初めて知り、初めてまのあたりにしたのでした。

その次の瞬間には当然のことながら「試乗」をすすめられました。そこら辺をひとまわりするくらいの短い試乗ではありましたが、明らかに今までと違う何かを感じ取るには十分でした。一見おとなしいようで2ストとは違うパンチの効いたエンジン。剛性感たっぷりのカチッとした乗り心地・・・・・・まさにこのとき、少年時代からの「BMW=悪者」という漠然としたイメージが、たった一言によって払拭された瞬間だったのです。
気が付いたときには、アフリカツインのために持ってきた実印をF650の契約書に押したのは言うまでもありません。
その存在を知ってから捺印するまで、わずか小一時間。しかもホンダを買いに行って。我ながらすごい!これもBMWの魅力ゆえでしょうか。

私はF650を通してBMWの魅力にはまっていくのでした。バイク乗りの方はご存知と思いますが、このF650、当然随所にBMWの技術がてんこ盛りなのですが、エンジンはロータックス、シャシーはアプリリアです。(詳しい解説は省きます<(_ _)>)全く不満はないのですが、当然BMWの真髄を覗いて見たくなりました。
このころ結婚して、かみさんのエブリィ(SUZUKI)に乗っていました。
そんな時、街中の中古車屋で見かけたのが、E30でした。(ほんとに人間って興味のないうちは視界に入らないんですね・・・)
プライスはたしか・・・38万円・・・・安い。買える?

駐車場に2輪と4輪、BMWが並んだらかっこいいだろうなぁ・・・

・ ・・ぷちん☆・・・・

ほ、欲しい!並べたい!

買いました。E34/525セダン。(もちろん中古)
そんなことで、BMW敵視の少年がBMWにはまっていくのでした。

ん?34?
E36に至るまでは、今後機会がありましたら、ふれていきたいと思います。


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