[メンテ29]  (←前) (次→)

第6話 「計測方法 : 油温」

(作成:2004年6月26日 改訂:2004年6月29日)

(TEXT & PHOTO : Bryce / E36-318is)


第6話以降では、それぞれの指標を計測する為にどこにセンサーを取り付ければ良いか、 代表的な取り付け方と、それぞれのメリット、デメリットを書きたいと思います。

今回は油温の取り出し方です。

油温を取り出す代表的な方法としては、
  ・エンジンオイルのドレンボルトをセンサーに交換する。
  ・オイルパンを加工し、センサーを取り付ける。
  ・フィルター用オイルブロックを使い、センサーを取り付ける。
  ・オイルフィルターキャップを加工品と交換し、センサーを取り付ける。
  ・オイルスイッチ用分岐ブロックを使い、センサーを取り付ける。
等が挙げられます。それぞれの、メリット、デメリットは次の通りです。


1. エンジンオイルのドレンボルトをセンサーに交換する。

各メーカーからは、追加メーター用にボルト型の温度センサーがラインナップされています。





ドレンボルトをこのボルト型のセンサーと交換することで、油温の計測が出来ます。





<メリット>
  ・非常に簡単です。加工や複雑な作業は一切必要ありません。
<デメリット>
  ・センサーの一部が外気に直接触れるため、ちょっと精度が悪い(はず)。
  ・下抜きでオイル交換する場合、センサー、配線の脱着が必要なため耐久性に影響します。
  ・オイル交換時にセンサー専用のトルクを指示しないと、センサーをねじ切られてしまいます。
  ・配線を適切にしないと、障害物を引っ掛ける恐れがあります。



2. オイルパンを加工し、センサーを取り付ける。

オイルパンにボルト穴を開け、そこにセンサーを取り付けます。

<メリット>
  ・オイル交換時に脱着が発生しません。
<デメリット>
  ・センサーの一部が外気に直接触れるため、ちょっと精度が悪い(はず)。
  ・オイルパンの脱着と加工が必要な為、それなりの工賃と覚悟が必要です。
  ・失敗すると、かなり痛い失敗(出費)となります。



3. フィルター用ブロックを使い、センサーを取り付ける。

オイルフィルターと取り付け部分に専用のブロックをサンドイッチさせる方法で、国産車では非常にポピュラーな方法です。 一般的に「オイルブロック」と呼ばれています。油温も油圧も同時に取れる非常に良い方法なのですが、 BMWはオイルフィルターの構造上、この方法が使えないという致命的な問題があります。 「オイルブロック」については、こちらでイメージが確認出来ます。

LEGACY GT-B ROOM
http://homepage2.nifty.com/~legacy/mainte/3meter/meter&oilblock.html



4. オイルフィルターキャップを加工品と交換し、センサーを取り付ける。

BMWでは構造的に「3.」のオイルブロックが使えない代わりに、車種によってはオイルフィルターキャップを 特殊な物に変更することでセンサーを容易に装着出来ます。一例として、愛知のパワーステーションさんからは 以下の様な「センサー取出しオイルフィルターキャップ」がリリースされています。

パワーステーションサイト
http://www.the-powerstation.com/online_shop/oil_cap.html

また、海外でも同様の物がいくつか販売されています。

<メリット>
  ・取り付けが非常に簡単です。
  ・油温センサー、油圧センサーを同じ場所に装着できます。
  ・センサーが外気に直接触れない為、少し正確になるはずです。
<デメリット>
  ・フィルターキャップがプラスチックの車種(後期のM44等)には使えません。
  ・事情を知らないディーラーや量販店でのフィルター交換が心配です。



5. オイルスイッチ用分岐ブロックを使い、センサーを取り付ける。

日本ではあまり見かけませんが、M5x系のエンジン向けには良く出来た分岐ブロックが売られています。 これは純正のオイルスイッチセンサーの代わりに装着してオイルを分岐させるもので、油温センサーと 油圧センサーが同時に装着出来ます。しかし、M42/44エンジンでは、周辺のクリアランスの関係から装着出来ない模様です。

こちらで紹介されている、JT Design (JTD) Gauge Blockが有名です。
http://www.unofficialbmw.com/e36/interior/e36_vdo_gauges.html

なお、このコンテンツの著者であるRon Stygar氏の情報は非常に有用で、今回のメーター装着においては 大変参考にさせて頂きました。今回、Styger氏のご了解を頂きましたので、今後必要な部分に ついては和訳してご紹介したいと思います。



以上を総合すると、BMW一般では「4.」のフィルターキャップや「5.」の分岐ブロックが適していると思いますが、 残念ながら99年式の318isではどちらも使えません。また「2.」のオイルパン加工は、私には敷居が高く却下。 ということで、今回は「1.」のドレンプラグ交換としました。

なお、比較的新しいBMWのドレンボルトは「M12x1.5」というネジサイズです。このサイズが分かっていると BMWを知らないパーツショップからも購入することが可能になり、選択肢が大きく広がります。


[メンテ29]  (←前) (次→)