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「No.160 仙人@Mテクさんの体験談」

(作成:1997年5月28日 改訂:1997年7月18日)


(TEXT : 仙人@Mテク / E30 325i)
事故体験記 「やっぱり丈夫だBMW」

僕が現在乗っているのは'90のE30 325Mテクですが、その前には真っ白の'84 323i 本国仕様@旧Mテクフルエアロに乗っていました。

それは、突然起こりました。
エレメント、オイルを交換し、エンジンの調子をみようと建設中の団地の道路へテス トドライブに行った時のことです。
まったく車の走っていない道なので、全開加速をしながら3速も終盤に差し掛かろう としているところで最初のコーナーが現われました。コーナーが見えていたのでとっ くにアクセルを緩めていた323はDレンジに入っていました、僕はコーナーへの進入の ため「3速」へシフトし、エンブレ状態でステアを切りました・・・。

・・・が、何を血迷ったのか僕は普段なら絶対にありえないシフトミスを侵し、無情 にもギアは「2速」に入っていたのです!当然車はコーナリング中で安定性は落ちて います、それにプラスして「2速」!完全に2速の守備範囲を超えた速度だったので、 レブは気が狂った様にゼブラゾーンに飛び込みます。同時に後輪がロック、その一瞬 で僕の323はドリフト状態へ・・・。カウンター、スロットルで建て直しを図りまし たが建設途中の道なので砂塵も大量にあり、OUT!

323は対抗車線へおしりから突っ込みました。瞬間に後方から鈍い「ドスッ」の音。 エンジンは停止し、一瞬の静寂・・・。とにかく安全な場所へと、イグニッションを 捻ると簡単にエンジンがかかり移動させました。車を降りて眺めてみると、完全にリ アサスがトーイン状態になっていますし、トランクも1/3程潰れています、3ピースの BBSも5cmほど潰れて、パンクもリア両輪共起こしていました。バンパーも下に垂れ下 がるような感じでくっついていて、この時に323の最期を感じました。

ですが、乗っていた僕自身は衝突速度(上記のシフトと、回転数から想像してくださ い。)にもかかわらず何ともなし。室内も何一つ変わったところがありません。(衝 突したガードレールは完全にひん曲がり、街路樹は根っこが見えていました。)なん て頑丈なんだBMW!!かつて友人が似たような事故を起こした時は、「むちうち」に なり、車は室内まで変形していたそうです。

もともとドアロックはしていなかったので、ロックの解放は行われませんでしたが、 衝突の瞬間にかなりのテンションで、シートベルトがロックしたのは記憶に残ってい ます。アクティヴセーフティーもさることながら、パッシヴの方もBMWは素晴しいレ ベルにある事を知りました。(しかも、84年式の車で!)

この時の印象と、スタイリング、ハンドリング、エンジンフィールが気に入っていた 事から現在のE30 325Mテクの購入へ続くのです。今でも、あの分厚いドアが閉まる時 の「ボムッ」っていう音を聞く度にBMWの安全性への信頼を新たにしています。

P.S 数週間たっても、身体に異常は起きませんでした。

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